独自に搭載された技術により、
診断から治療までの幅広い超音波内視鏡診療をサポート
高精細な診断画像
Bモード
Bモード画像は従来機種(EU-ME2)と比べて、分解能・深達度ともに向上しています。コンパクトな設計ながら、この1台で幅広い超音波内視鏡診療をサポートします。
BF-UC290Fを接続した場合(左:EU-ME2、右:EU-ME3)
THEモード(Tissue Harmonic Echo)
超音波が生体内組織を伝搬する際に発生する高調波成分を利用して画像化するモードです。分解能の向上や観察の妨げとなるアーチファクトの低減が期待でき、よりノイズの少ない鮮明な画像で、胆嚢、胆管等の診断に貢献します。
BF-UC290Fを接続した場合
CHEモード(Contrast Harmonic Echo)
超音波造影剤からの散乱信号を画像化し、組織内の血流観察をより容易にします。またC-THEモードでは、組織と造影剤から画像を生成することで、背景組織を明瞭にしつつ、造影剤の動きをより正確に描出します。(左:EU-ME2、右:EU-ME3)
※別売りのソフトウェアオプションが必要です。
※BFスコープでは本機能はご使用いただけません
ドプラモード(Doppler Modes)
EU-ME3ではカラーフロー、パワーフロー、パルスドプラ(PWD)の基本的な3つのドプラモードを搭載しており、より安全な処置をサポートします。
上記3つのモードに加え、H-FLOWモードでは血流の強度情報を、血管からのはみ出しを抑えて表示します。血流の方向もカラーで表示し、微細な血管を見えやすくすることで、血管を避けての的確な穿刺をサポートします。
より高度な診断機能
シアウェーブ計測(Shear Wave Quantification)
音響放射圧により組織を変位させ、組織が元の状態に戻ろうとするときに発生するせん断波の伝搬速度を計算することにより、組織の硬さに関する定量的な情報を提供します。
※別売りのソフトウェアオプションが必要です。
※BFスコープでは本機能はご使用いただけません
s-FOCUS
s-FOCUSは振動子表面からの距離に対する分解能の変化(焦点依存性)を低減する機能です。手技中に焦点を手動で調整する必要がなくなります。
学術情報
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内視鏡用超音波観測装置 EU-ME3関連コンテンツ
内視鏡用超音波観測装置 EU-ME3に関連する医療動画などの学術情報はこちらから閲覧できます。
ユーザビリティの向上
直感的な操作を可能とするキーボード
キーボードはタッチパネル、LEDバックライトキー、トラックパッドにより、直感的な操作が可能です。
大型のLCDタッチパネルにより、一度に表示できる機能の範囲が広がりました。矢印キー、タッチパネルのボタンだけでなく、新たに採用されたトラックパッドにより位置とサイズを簡便に調整可能です。従来のトラックボールよりも操作性が向上します。
従来製品との比較
注意:BFスコープではContrast Harmonic Echoはご使用いただけません
製品仕様
電源入力 | 定格電圧 | 100V交流 | |
電圧変動 | ±10%以内 | ||
定格周波数 | 50/60Hz共用 | ||
周波数変動 | ±1Hz以内 | ||
定格入力 | 340VA | ||
大きさ | 寸法 | 本体 | 幅371x高さ175x奥行480mm(突起含まず) |
キーボード | 幅392x高さ39x奥行210mm | ||
質量 | 本体 | 21.8kg(ソフトウェアオプションケース有り) | |
キーボード | 2.5kg | ||
医用電気機器による製品の分類 | 電撃に対する保護形式 | クラスI | |
電撃に対する保護の程度による装着部の分類 | BF形装着部 | ||
防爆の程度 | 可燃性雰囲気の中での使用禁止 | ||
EMC | 適用規格 | IEC 60601-1-2:2001 IEC 60601-1-2:2007 | |
超音波走査方式 | メカニカル走査、電子走査 | ||
メカニカル走査機能 | モード | Bモード | |
走査 | ラジアル走査、ヘリカル走査 | ||
送波周波数 | 12MHz、20MHz | ||
表示レンジ | 2、3、4、6、9、12cmレンジ | ||
表示制御 | 回転 | 画像を回転する | |
表示範囲 | 全円、下半円、上半円表示、スクロール | ||
方向 | 超音波画像の左右反転表示可能 | ||
シネメモリ | 1500枚以上保存可能(ただし、条件による) | ||
3D | 3D表示、DPR表示 | ||
計測 | 距離、面積、周囲長 | ||
電子走査機能 | モード | Bモード、FLOWモード、PWモード、CHEモード、ELSTモード | |
走査 | ラジアル走査、コンベックス走査 | ||
送波周波数 | 5MHz、6MHz、7.5MHz、10MHz、12MHz | ||
表示レンジ | 2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12cmレンジ | ||
表示制御 | 回転 | ラジアル走査時の画像を回転する | |
表示範囲 | ラジアル走査時:全円、下半円、上半円表示、スクロール | ||
方向 | 超音波画像の左右反転表示可能 | ||
シネメモリ | 2000枚以上保存可能(ただし、条件による | ||
焦点方式 | 自動プリセット | s-FOCUS、オート、マニュアル | |
焦点調整 | 焦点位置、焦点数の調整が可能 | ||
FLOWモード | COLOR-FLOWモード/POWER-FLOWモード/H-FLOWモード | ||
PWモード | B+PW、COLOR+PW、POWER+PW、H-FLOW+PWから選択可能 | ||
計測 | 距離、面積、周囲長、PW計測 | ||
THE(ティッシュハーモニックエコー)モード | OFF、THE-Pモード、THE-Rモード | ||
CHEモード(ソフトウェアオプション) | モード | CHE、C-THE | |
造影剤タイプ | 低音圧用、中音圧用の2種類から選択可能 | ||
周波数切り替え | CHEモードにて、深部観察モード(CHE-P)と高分解能モード(CHE-R)を選択可能 | ||
ELSTモード(ソフトウェアオプション) | 加圧状態ガイド | 加圧状態表示バー、ストレイングラフ | |
ストレイン比計測 | 2か所のひずみ量または、ひずみ量の比を計測可能 | ||
SWQ(ソフトウェアオプション) | ROIで指定した範囲のせん断波の伝搬速度、および弾性率の計測・表示が可能 | ||
周辺機器 | データ形式 動画記録 | AVI | |
キーボード | トラックパッド、液晶タッチパネル内蔵 | ||
撮影、記録可能装置 | ビデオプリンター、ビデオレコーダー | ||
ビデオシステムセンター | 画像切替機能 | 内視鏡画像と超音波画像の表示切り替えが可能 | |
サブスクリーン | 内視鏡画像を子画面表示可能 | ||
患者情報 | ビデオシステムセンターと、患者情報の共有が可能 |